- カテゴリ : ドラマ・映画など::相棒
- 2010/12/15 (水) 23:32
相棒本放送。
今回の話は、斬り殺されて屋上から落とされた男性の死体の生前のエピソード。
不景気な社会が生々しく描写されていてびっくりしました。
よくこんな不幸な設定の人物を考えたなと、製作スタッフに感心します。
この不幸さが面白かったです。決してm9(^Д^)プギャーしてるわけじゃなくて。内容に惹きこまれていくという意味でです。
被害者の男性(35)は仕事探しと生活に困っていて、コンテナの中で寝ていたが見つかって追い出されてしまう。
医療事務の資格を取っていたが、それでも就職がなかなかできず。
会社を解雇されてまた職探しして見つけた仕事も立て続けに解雇されていって、おまけに彼女には「価値がない」と言われ目の前で婚姻届をグシャグシャにされ、生活保護の申請も断られ、ネットカフェ難民になり、ブラック企業と関わって犯罪に手を染めたけどそこでもまた「価値がない」と邪険にされ、スーパーの試食コーナーを渡り歩く生活になったと思ったら自分の住んでいたアパートにはいつの間に別の人が住んでいて、就活に使う住所も無くなってしまった。
ここまで来たら、この人が殺される理由が分からない。
そう、彼は……
全ての希望を失い、建物の屋上で、ナイフを使って自分の体をメッタ斬りに。
描写と効果音の生々しさが怖かったです。
こんな事になっちゃったらもう後はここから飛び降りて死ぬしかない。
今回の事件の真犯人は「社会」ですね。被害者は社会に殺されたようなものです。
やりきれなくて悲しい話。
しかし神戸君は相変わらず綺麗でスタイル抜群で色白で妖艶でイケメンなのであった(゚∀゚)